都内の振り込め詐欺の被害件数が昨年の倍のペースで増えており、
都が緊急対策に乗り出す。
税金や年金などの還付を装ってATM(現金自動受払機)を操作させる
還付金詐欺のうち、特に「医療費を還付する」という手口が急増しているため、
病院や薬局など約2万5000カ所に注意喚起のポスターを掲示する。
警視庁の調査では、振り込め詐欺は1~4月で1678件、
被害総額は約26億円に上った。
昨年同期比ではともにほぼ倍増。う
ち還付金詐欺は3倍超で、4月は発生した振り込め詐欺の
半数を占める196件に達した。
都は特に被害の多い医療費の還付金詐欺の発生を抑止するため、
医師会や薬剤師会などの協力で、
「ATMの操作により医療費を返還することは絶対にありません!」
と注意を呼びかけるポスターを医療機関などに張り出す。