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医師不足「4万人」診療体制、非常勤頼み-厚労省の統計分析

常勤医だけで現在の診療体制を維持するには、少なくとも約4万人の医師が足りないことが、厚生労働省の統計を基にした東北大研究チームの分析で分かった。全国の医療機関が報告した診療に従事する医師数の合計が、実際の医師数を約4万人上回っていた。報告は非常勤医も常勤医とカウントしており、常勤医の不足をアルバイトで診療にあたる大学病院の医師らが補っているためとみられる。日本は大幅な医師不足の状態にあることが、国の統計から裏付けられた形だ。
 分析は、医師自身が2年に1回、勤務先などを届け出る「医師・歯科医師・薬剤師調査」と、医療機関が3年に1回、勤務医数(非常勤医師も常勤医師に換算)などを報告する「医療施設調査・病院報告」を基に、診療に従事する医師数を比較した。
 その結果、02年度の調査では、全国の医療機関が報告した医師数は計29万286人だった。しかし、医師調査によると、保健所勤務など診療に従事していない人を除いた医師数は24万9574人で、4万712人の差があった。研究チームの伊藤恒敏教授は「国は長年にわたって医師不足を放置してきたことになる。非常に不健全な状態だ」と指摘している。

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2007年06月16日 14:26に投稿されたエントリーのページです。

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